矢 野 純 T O D A Y 瓦 版

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2018年6月30日「ゲーム評」

  今日はネットのニュースサイトで話題になっていたゲームを読みました。

  以下、ネタバレになるので勘弁下さい。


  ニュース記事で画像を観たときには

  よくある美少女萌えゲームかと思ったのですが実際は違っていました。

  

  物語の中で、登場人物の心が壊れて次々と亡くなります。

  自殺の他、他の者から消される者も居て

  最後にはこの4名全員がいなくなって

  ゲームソフト自体も壊れてしまって動かなくなる物語です。


  4人のサークルに主人公が加入します。

  登場人物が元々病気持ちなのと、主人公を巡る恋の駆け引きなどがあって

  それぞれの心が次第に壊れていって自殺します。


  主人公は皆が病気持ちであることを知らずにいるので

  病気持ちの人へは言っちゃいけない言葉を次々と無為に言ってしまいます。

  亡くなった後も主人公はなぜ亡くなったのか理解できていないようでした。

  はがゆい気持ちになりました。


  病気持ちの方が苦しさを隠して気丈に明るく振る舞う様や

  思い詰め、追い詰められて時折苦しさが漏れる様が

  大袈裟ではなく、かといって小さくもなく

  現実の大きさで描かれていました。

  病気持ちの一人として共感しました。


  物語を読み終えて、運命を知ってからもう一度最初から読むと

  何気ない言葉が切なく感じられました。

  刺激が強すぎるので

  病気で苦しんでる最中の方は読まないほうがよい物語です。


  ゲームを4周すると物語が完結するのですが

  3周目のところで、一人の人物が読み手に対して

  この物語の背景にある問題の一つ一つを解説するシーンがあります。

  救われた気持ちになりました。この物語の山場だと思います。

  3時間位話を聞いていました。


  日本人が作ったように見える絵ですが海外のゲームです。

  日本語の翻訳ファイルを配布している方が居て日本語で読めました。

  ゲームの体裁をした現代型の小説です。

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