矢 野 純 T O D A Y 瓦 版

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2019年1月12日「センスの良さ」

  半歩先という言葉があります。


  お客様の半歩先に商品を出すということです。

  お客様が、何か飽きてきたな、新しいものが欲しいなと思ったそのときに

  お客様が次に足を出そうとした位置にある"新しい何か"を

  タイミングよく出せると大ヒットするという意味で

  何十年か前に聞いたことがありますし、今でもよく言われています。


  一歩先を行く商品を出すと

  お客様は商品の価値に気付けずに他の物を買ってしまいます。


  センスとは一体何なのか。

  自動ドアの前に立つとドアが開く訳ですが

  これはセンサーが、ドアの前に人が立ったことを感知して

  モーターが作動してドアが開く仕組みです。


  何かを感知する能力の事をセンシング能力と呼びます。

  センスとは感知することで、

  センスが良いとは感知力が高いこと、

  正確に言うと、誰もまだ気付いていない事を、

  人よりも何年も先に気付くことです。

  人より先に気付いて見せた結果、それがお洒落で格好良く見えます。


  手塚治虫さんは50年後の未来を

  当てずっぽうではなく理論的に推測して鉄腕アトムを描きました。

  卓越したセンスです。

  未来を正確に推測するための

  膨大な知識と感性の両方が揃っていたのだろうと思います。


  ホンダが5年前にヴェゼルを発売しました。

  お客様がまだ気付いていない、なんとなく欲しいと思っていたものを

  見事に半歩前に出してみせて大ヒットしました。

  さすがホンダだ、ホンダは今もセンス抜群だと思いました。


  何年も前に気付いた上で商品を作っておき

  お客様がそろそろ新しい何かが欲しいなと思った半歩前に商品を出す。


  私の職場にも、何年も先を見通して準備をしている

  センス抜群の方々が沢山働いています。

  職場で他の人の仕事の話を聞いて

  そのセンスの良さに舌を巻いたことが、これまで度々ありました。

  その度に、この会社に入れてよかったと思います。

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