2020年3月22日「100日後に死ぬワニ」
「100日後に死ぬワニ」という漫画が
3月20日に最終回を迎えてワニ君が亡くなりました。
生前のワニ君の何気ない毎日を描いた漫画が
100日前からツイッター上で毎日1話公開されて
最終話で交通事故のため亡くなりました。
作者のきくちゆうきさんの発言に
若い頃に亡くなった友達の事をベースにして描いた
という風なことが書いてありました。
最終話を読んだ後にその事を知って感心しました。
私は宮沢賢治の銀河鉄道の夜が好きです。
友達のカムパネルラが死んだ晩にジョバンニが
お通夜の晩に走る銀河鉄道に乗って、あの世の手前まで一緒に行く物語です。
この世に戻ってきたジョバンニはカムパネルラが死んだことを知り
今までよりも強くなって生きていくのだろうと思えます。
私の半生唯一の友達の同級生の金子君が21歳のときに
心臓病が原因の脳梗塞で他界しました。
葬式の時に同級生の誰かが金子君は馬鹿だ、こんなに若く亡くなってと
取り乱したのですが金子君自身も
自分が今日死ぬとは思っていなかったと思います。
私は金子君が 一足先にあの世に行くことになり
自分はこの世に居残ったような気持ちになりました。
亡くなったことがつらかったり
生前に金子君へ言った言葉や行動を後悔したりしました。
その時に銀河鉄道の夜を初めて読んで
つきなみですがこの世に残った者は
死んだ者の分まで強く生きるしかないと思うようになりました。
きくちさんが描いたワニ君が
きくちさんの亡くなった友達をベースに描かれたとすると
ワニ君の生前の日常が幸せなものとして描かれていることや
最終話でワニ君が死んだことだけが描かれることによって
この世に残ったワニ君の仲間や読者を
泣かせようとはしていないように思えて
きくちさんはもし出来る事なら亡くなった友達との日々を
こんな風に過ごしたかったのだろうと思いました。