泥沼音遊び(その2)
球体スピーカーのテスト |
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テスト 2019年1月1日
[前書き]
純セレブスピーカーは、安冨歩先生と片岡祐介先生が考案し、
開発しているスピーカーです。
スピーカーユニットを段ボール箱に付け、箱の中を紙くずで満たす
特徴があります。
両先生が開発しているほか、純セレブスピーカー愛好者の皆様が
いろいろなスピーカーを開発して楽しんでいます。
[経緯]
純セレブスピーカー愛好家の皆様の中で流行している球体スピーカー。
私の知っている範囲で
AsileShokudo様の正十二面体スピーカー
片岡先生の半紙の球体スピーカー
上村 麻弓様や安冨先生のちょうちんスピーカー
が、ネットで写真を見て すごいと私は思っています。
私も球体を試してみようと思いました。
[検討]
厚紙で球体を作ると剛性が出てしまうことが気になりました。
以前、ボイド管を使って
波動スピーカーみたいな外観のスピーカーを作りました。
私の使ったボイド管は内径50ミリ、厚さ2.2ミリだったですが
これを使うと厚みがありすぎて音が管から発散しないので
厚紙の球体で厚さが2ミリ位になると
純セレブスピーカー的な用途には向かなくなるだろうと思いました。
厚さを0に近付けると、ユニットを箱に付けずに
裸で鳴らした時の特性に近付いて
音の純粋さを楽しめる、高音に寄った音質になるだろうと思います。
厚紙の球体でも、0〜2ミリの間にきっとあるはずの
ベストポイントの厚さを見つければ良さそうだと思ったのですが
いきなりそれを見つけるのは難しかったので諦めました。
段ボール紙みたいな弾力性や柔らかさを持った球体を探していました。
プラスチックごみの日に備えてポリ袋にごみを詰めたときに
そこに日清どん兵衛のカップがありました。
どん兵衛のカップの触り心地が良かったので
発泡スチロールのカップ麺の容器を使おうと思いました。
[試作]
どん兵衛のどんぶりの形が微妙に気に入らなかったのと
どん兵衛を短期間に4杯食べるのが難しかったため
ダイソーで発泡スチロールの どんぶりを買ってきました。
どうでも良いことですがセリアも大好きです。
私の工作材料ショップです。
いつもディスカウントストアと100円ショップと
会社と自宅と病院の間を周回しています。
底を切り抜きました。
朝、1号機が崩壊しているのに気付いてユニットを外しました。
それを乗せて音を鳴らしてみました。
球の表面がよく振動してします。
純セレブスピーカー的な音が出せそうです。
試作なので適当に作りました。
切り抜いた底を使ってユニット脱落対策にしました。
入れた紙くずの量です。
あっという間に完成しました。
[テスト]
非常に自然な音が聴けました。
定位が(私の1、2号機と比べて)良く、拙作の中で1番良いです。
これまで純セレブスピーカーを作って定位が悪かったことが無いです。
98%なのか、99%なのかといった違いです。
各音域の音量や範囲は、ほぼ1号機と同じ印象です。
(1号機を解体して作ったため比較できません)
低音の音量、低音域の下限も不足気味です。
2号機のほうが能率が高い感じがあり
同じボリュームでも音量が3割増した位に聞こえます。
音域のバランスでも2号機が圧勝。
適当に計算しました。(厚みを考慮せず、正確じゃないです。)
恐らく表面積や内容積が近いため
1号機みたいな音質になったのだろうと思います。
ダイソー300円ユニットには、
この直径15cmのどんぶりでは小さすぎると思います。
もし直径20cmのどんぶりが手に入ったなら
表面積1256 cm2、内容積4.19 L
になるので、2号機の音質に近付き
定位の面で2号機を上回れるだろうと思います。
1号機と3センチしか大きさの変わらない2号機で
音質に大きな違いが出ています。
今より良くしていくためには、使用するユニットに合う
箱の材質や表面積、内容積を追求したほうが良いと思っています。
[後書き]
私はまず、自分の使うユニットに最適な箱の材質や表面積、内容積を
立方体の箱を使って探し、
ベストポイントを見つけた上で、形を球体に変更したいと思います。
ぴったり合う球体を買ってくるのは困難で
作ったほうが早いだろうと思います。
AsileShokudo様の正十二面体スピーカーのような
段ボール紙で作った正多面体の箱が良さそうだと思います。
大きさも材質も自在にコントロールできて、作りやすいです。
…正直に言って、丸々真似したい位です。
[注意点]
この記事をご覧の皆様の中には、
私も純セレブスピーカーを作ってみよう!
と思う方がいらっしゃるのではないかと思います。
そのときに、作る上で注意してほしいことがあります。
1.電線ショートによる火災の危険性
スピーカーを使っているときに
ケーブルのプラスの線とマイナスの線が接触すると
ショートした所が一瞬で、やけどするような高温になり
中の紙くずに燃え移って火災になる恐れがあります。
例えば金色や銀色のメタリック折り紙などは
紙の中にアルミ箔が入っています。
そのような電気を通す可能性のある紙くずが
この写真にあるプラス端子とマイナス端子に接触すると
ショートして燃えあがる恐れがあります。
危険ですので、そのような紙くずを中に入れるのはやめてください。
入れる方は居ないとは思いますが
濡れた紙も電気を通すので危険です。
無地の新聞紙やコピー用紙などは、乾いていれば大丈夫です。
2.過大入力による火災の危険性
スピーカーに入力できる電力の大きさは
スピーカーユニット毎に決まっています。
例えばダイソー300円USBミニスピーカーは
箱に3Wx2と書いてあります。
左右それぞれに3ワットまで入力できるという意味です。
3Wを超える音量で使うと
スピーカーユニット内部のコイルが熱を持ち
次第に焦げ臭いにおいがして、やがて発火し火災になります。
3ワットとは一体どれくらいの音量なのか
確認しておく必要があります。
一番簡単な方法は、ダイソー300円USBミニスピーカーを買ってきた
ときに、USB端子を電源(USBアダプターなど)につなぎ
ヘッドホン端子をスマホなどにつないで音楽を再生して
ダイソー300円USBミニスピーカーに内蔵されているアンプの音量を
徐々に上げてみると良いです。
それくらいの音量までは大丈夫です。
安冨先生が、過大入力の危険性について実験をし、結果を公開されました。
ユニットの深刻な温度上昇について(2018.12.08 安冨歩)
上記リンクを開き、必ず読んでください。
ダイソー300円USBミニスピーカー(定格3W)のユニットに
50Wのアンプをつなぎ、音量を最大にして音を鳴らした結果が
掲載されています。
大変な過大入力です。
尚、過大入力の危険性は
ダイソー300円USBミニスピーカーに限った話ではありません。
その他のスピーカユニットや、市販のスピーカーシステムも含めて
メーカーの示した定格入力を超えた音量で使った場合には
同様の危険があります。
スピーカーを楽しむうえで、必須の知識です。
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