矢 野 純 T O D A Y 瓦 版

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2024年5月3日「クチコミに推し流される」

ゴールデンウィークに自宅のオーディオを一新しました。

アンプ(YAMAHA A-S501)と

USB-DAC(TOPPING E30 II Lite)を買い

再生ソフトをFrieve Audio M-Classに変えました。


14年前からデジタル(D級)アンプを

気に入って使ってきたのですが

次第にデジタルアンプで鳴らした音を聴くと

何故かイライラするようになってしまいました。


イライラするようになった理由は分からないのですが

試しに手持ちの古いミニコンポ(トランジスターアンプ)に

交換したところイライラしなくなりました。


今はデジタルアンプが次第に幅を利かせてきているし

今の若い方はスピーカーは使わず

自宅でもスマホとヘッドホンで音楽を聴くので

沢山の販売台数を維持しないと商売が成り立たないはずの

普及クラスのトランジスター式

ステレオプリメインアンプが

安価に買えるうちに買おうと思いました。


私の使っているスピーカー2組は

どちらもバックロードホーンで能率が高いため

小音量時のボリュームの

ギャングエラー(左右の音量のズレ)の影響が

大きく出てしまいます。

原理的にギャングエラーが非常に少ない

電子ボリューム式のアンプの中から

私の使い道に1番適していると思った

YAMAHA A-S301を最初に選びました。


機種選びでは価格.comやAmazonのクチコミを読みました。

価格.comのクチコミにYAMAHA A-S301、501、801の

3機種を保有されている方がその音質について

301と501の間には1枚ヴェールを掛けた位の差があり

501と801の差は少ないと書いていました。


また、Amazonのクチコミを読むと

A-S301のクチコミから感じる熱意と

A-S501のクチコミから感じる熱意に

大きな違いを感じました。


A-S301の投稿は"私にはこれで充分"という風な事を

1行で書いてありました。

A-S501の投稿は複数行に渡って

切々と訴える内容が多かったです。


能率が高いスピーカーしか使っていない私にとっては

A-S301であってもオーバースペックで

A-S501の性能はますますオーバースペックだったのですが

それほどに熱意を持っている方が

購入した上で気に入ってクチコミを投稿している

A-S501を選んだほうが良いのではないかと思いました。

クチコミに推し流されてA-S501を購入しました。


USB-DACをTOPPING D30から

TOPPING E30 II Liteに交換しました。

アミールさんの運営するAudio Science Reviewのサイトを

ブラウザの自動翻訳機能を使って読んでいます。

ASRには測定結果に基づいたレビューが

多数あるので信用しています。


ASRのUSB-DACのレビューを見ると

私の予算と使い道に合うものでは

TOPPING D10sがあったのですが

TOPPING E30 II Liteだと

DACチップがAKM AK4493SEQになります。


私は旭化成で働いている上にオーディオが好きなのですが

AKM製DACチップが搭載された製品を

1度も買ったことがありません。

私が今回E30 II Liteを選ぶと

AKM製DACチップが余計に1個多く売れて

AKMが繁栄して嬉しいという謎の愛社精神が発動し

正直サランラップとジップロック位しか

旭化成の製品を買った記憶がないのですが

今回、E30 II Liteを選びました。

なんと弊社の、弊社のDACチップを搭載しております!

AK4493SEQに内蔵された

フィルターカーブを選択できる機種だったので

ASRの測定結果を見て

自分に合うと思うF-6フィルターを選びました。


アンプを買い替える上で

どうやって音質を調整するか悩みました。

私の作った自作バックロードホーンスピーカー

2組はどちらも

かなり個性的な(イカれた)音が鳴ります。


スピーカーユニット前面から出る音と

ユニット背面の音がホーンを通じて出る音が

耳に届くまでの間に混ざるので、2つの波の合成により

ある周波数では強め合い、ある周波数では弱めあい

マイクでスピーカーの周波数特性を測定してみると

グラフがギザギザになります。


今回購入したアンプとUSB-DACを設置して

まず音を聴いてみると

これまでと比べて低音はより低い所まで

高音はより高い所まで

きちんと再生できる範囲が広がったように聴こえました。

また、ライブ音源などの残響音を含む音を再生すると

以前のアンプよりも残響音が盛大に出てきました。


それで今回のアンプの買い換えに満足し興奮したのですが

アンプの性能によって

私のスピーカーの個性的な音が打ち消されたりはしないし

むしろ個性が強まった感じになりました。


余命宣告を受けた上に貯金がまだ1億円あって

生きている間に使い切れそうもない場合などは

音質を改善するために高価なオーディオ機器を

ガンガン買い換えていくのも良いとは思いますが

私にはそこまでお金を掛けるつもりも

実際にお金もないので

これまでは単体のイコライザーや

ミニコンポのアンプに内蔵されたイコライザー機能や

音楽ファイル再生ソフトのイコライザー機能を使って

マイクで測定した周波数特性グラフに合わせて

補正と再測定を手作業で繰り返して

出来るだけフラットな状態に近付けていました。

うまく補正すると高音も中音も低音も

お互いに邪魔せずにそれぞれがしっかり聴こえます。


最近のAVアンプや、一部のプリメインアンプの中には

付属マイクでスピーカーの周波数特性を測定し

自動的にイコライザー補正を行う機能が

あるものがあります。


とても魅力的な機能だと思うのですが

同機能のあるアンプは、私の検討したYAMAHAでは

調整を行うためのデジタル回路基板が増える分

同程度の性能のアンプと比べて価格が3万円位高くなり

予算オーバーになるので諦めて

トーンコントロールで調整できる範囲で

使うつもりでいました。


4月下旬に、Frieve Audio M-Class作者さんのYoutube上で無償化されました。

Frieve Audio M-Classには

マイクで測定したスピーカーの周波数特性に応じて

自動補正を行う"音響特性の測定"機能があります。

ゴールデンウィークにこの機能を試した所

期待通りの結果が得られました。


調整後、これまで埋もれて聴こえなかった音が

聴こえて驚きました。

今まで行ってきた自力での調整よりも

さらに特性がフラットに近付いたような音が出ているし

2組のスピーカーそれぞれで測定して

補正結果を保存しておき

使うスピーカーに合わせて切り替えることで

どちらのスピーカーからも

同じような音質の音が出せました。


左右のスピーカーそれぞれに測定されます。

結果のグラフを見ると

左右のスピーカーの特性の差が結構あって

面白かったです。


イコライザーで調整すると

全体の信号がレベルオーバーになって

波形がクリップして歪むことがあります。

対策としてこれまでは

ひずみ感が減るまで聴感で適当に

マスター音量を下げていたのですが

Frieve Audio M-Classにはレベルオーバー発生時に

マスター音量を自動的に下げる機能があり

ひずみの心配をせずにイコライザーが使えます。


これらの機能が非常に有益で

私にとってはアンプ代が

3万円浮いた位の効果がありました。

無償化された事は本当に有難いことだと思います。

Frieve Audio M-Classをメインの再生ソフトにしました。


アンプとUSB-DACを買い換えたことで

再生できる範囲が広がったことと

Frieve Audio M-Classの機能により

見事に音質調整できたことで

期待を上回る成果が得られました。

2組のスピーカーを切り替えて使用できるように

部屋の模様替えもして

ゴールデンウィークを満喫できました。


YAMAHAのアンプのコンティニュアス・ラウドネスつまみは

サブボリュームとして使うものだと

クチコミに書いてありました。

低音と高音を保ちながら

うまい具合に細かく音量を絞れて便利です。


最後になりますが

Frieve-Audio M-Classの作者である

Frieve-Aさんの最新動画が

大変清々しかったので載せておきます。



内容にまったく同感です。

私自身はオーディオを死ぬまで続けます。


(2025.7.8 追記)

この日記がよく読まれているようで嬉しいです。

A-S501は私にとってオーバースペックだったのですが

不満が無いので買ってよかったです。

故障するまで買い換えないと思います。

A-S301でも満足できたのではないかとも思います。

コンティニュアス・ラウドネスつまみが便利です。


PCオーディオの音場補正環境を

Room EQ Wizard と Equalizer APO の組み合わせに

変更しました。

音楽ファイルもYoutubeも補正されてBGMが捗ります。


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